Blog, 倉岡の[ひとりごと]

忘れられないゴミ屋敷┃視覚と嗅覚

sikaku dai

 

スキな色、スキな匂い
自分の好みって、すぐに答えられますか?

 

わたしは
自宅の片付けを通して
やっと、スキな色を知りました。

匂いも、いつも反応するのがあるなぁ
と、自覚しつつあります。

 

 

前職で
お宅を訪問することが多い部署にいたことがありました。

その部署に所属していた 4年間で
200軒ほどの家を見てきました。

 

その中に、テレビで見るような
まさに「ゴミ屋敷」があったんです。

 

その角を曲がると…
見ようとしなくても
目に飛び込んでくる、汚屋敷。

その本格具合が
貴重なくいらいでした。

 

玄関のドアは
体を横にしてスレスレ通れる角度までしか開かず。

低い天井は
床が全体的に、モノで底上げされた状態。

家主さん一人しか、ハマるスペースがないので
玄関から先に上がることは不可能でした。

 

でも、でも、
なんか違和感があるんです。

メマイがするモノの量なのに
不快感が、それほど高くないのです。

 

  

その理由は
今になって、やっと分かりました。

 

 

正直、ゴミにしか見えないモノばかりで
家全体が大きなゴミ箱。

でも、そのゴミは
整トンされている!?
何か規則性が見えるのです。

 

それは、色。

グレーがメイン。一色と言ってもイイくらい。

大量の古新聞が、モノの半分は占めています。
そのほかの半分のモノも
色味のあるモノがなかったのです。

 

それらが、テトリスを楽しんでいるかのごとく
隙間なく、詰まれていました。

  

そして、匂い。

正直、ドアが開いた瞬間
えずく汚宅もあるんです。

でも、この汚屋敷には
匂いがありませんでした。

 

だからだ!だから
不快感が少なかったのです。
嫌な記憶になっていないのです。

 

 

当時は「ゴミ屋敷」と、ひとくくりにして
厄介な汚屋敷だなぁ、と思っていましたが

今、思えば

自分のスキ。をよく知っていて
徹底的にスキなモノを集めていただけ
なのかもしれません。

ただ、それが過剰だっただけで。

 

 

残念ながら、その方は
他界されたと、後任から聞いています。

今、その方に会えるなら

「好きな色だけ、集めているのですか?」
「隙間なく並べると、落ち着くのですか?」
「新聞って、消臭効果があるらしいですね。」

なんて、お話ししてみたいです。笑

 

 

 

以前のわたしは

スキな色、スキな匂い
自分の好みさえ、知らなくて

たくさんが、混在する家を成していました。

 

モノを単体で見る分には
ひとつ、ひとつは、ステキでした。

でもそれは
不規則なステキだったので

多くの色と、匂いで、賑やかすぎる
うるさい家に成っていました。

 

 

視覚と嗅覚が
人の印象・記憶に与える影響は
計り知れません。

 

genkan 

 

玄関のドアを開けると
さわやかな香りがフワリ。

センスを感じる雑貨を少しだけ。

掃除の行き届いた土間。

おしゃれなスリッパが
余白の中に姿勢よく。

 

 

あの汚屋敷とは対照的な邸宅の

『心地よい』WELCOMEな空気は

近くを通るたびに
よみがえります。

 

 

好きなモノを、ほどよく。

それが
『心地よい』空間に
成るコツなのでしょうね。

 

 

あなたにとっての『心地よい』は
どんな空間ですか?

 

片付けてはみるものの
なんとなくスッキリしない。
『心地よい』に辿り着かない。

そんなときは
自身の視覚や嗅覚に聞いてみると
ヒントが見えるかも。

 

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2016-02-12 | Posted in Blog, 倉岡の[ひとりごと]No Comments » 

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